vol.03
米山直美さん
aview Cafe & Flowers キッチン
鹿児島県
砂糖とみりんとお酒の役割を
ひとつで担う「黒酒」。
料理がとっても楽になります。
桜島を一望できるロケーションと花屋を併設したおしゃれなインテリア、そして地元の食材をたっぷり使った目にも舌にもおいしい料理やスイーツが人気の、鹿児島の「aview Cafe & Flowers」。そのキッチン全般を担当し、料理やスイーツの数々をつくりだす米山直美さんの耳にも「黒酒」の噂は届いていました。今回もこのHPのために、いくつもの家で試せるレシピを提供いただいています。
ーー「黒酒」をどのようなきっかけで知りましたか?
友達のシェフから「すごい調味料があるよ」と教えてもらったんですよね。それで近所のスーパーで手に入れて、家での料理に使ってみたりしはじめました。「黒酒」を使うと、料理の味がとてもまろやかになるのを実感しています。
ーー普段はどのように「黒酒」を使っていますか?
お肉やお魚など主にタンパク質のうま味を引き出してくれるので、下味に使ったり、炒め物の仕上げなどに使ったりしてみています。それから、食材に「黒酒」をスプレーをしてから冷凍するのがいいと聞いて試してみて驚きました! 肉も魚、スプレーをするとしないのでは全然違って、解凍したときの臭みがなくなるし、しっかりと旨味を感じられます。
ーー特に「黒酒」の効果を実感できる使い方はありますか?
「黒酒」は、醸造の過程で生まれる自然のアミノ酸の種類や量が多い。だから、本来アミノ酸を含む食材と使うと、うま味効果がぐっと引き立ちますよね。タンパク質を含むものならなんでも、という感じです(笑)でも特に、ハンバーグを作るときなどにタネに加えてこねると、差が歴然とする。いつもよりずっとふっくら仕上がるのを実感できると思いますよ。
それから、意外に洋食や中華の調味料との相性がいい気がしています。オイスターソースや、バルサミコ酢などちょっととろりとしたものは、「黒酒」と混ぜてソースやたれにして使うといいんじゃないかなあと。
ーーそういえばHPにご提供いただいたレシピも、和食はもちろん、洋食あり中華ありでした。
たとえば「油淋鶏」のタレは、醤油と黒酒とお酢を1:1:1で混ぜ合わせて作っています。そこにごま油を少しくわえるだけ。作り方はとても簡単なんですけど、「黒酒」が入ってるからそれだけでも十分おいしいタレになるんですよ。ちょっと寝かせるとよりまろやかになります。
ーー「黒酒」をこれから使いたいという人に向けて、おすすめポイントを教えてください。
お酒と砂糖、みりんっていうレシピを、「黒酒」1つに置き換えて使えるのがすごく便利だと思います。調理のお酒の役割と、甘さを出す役割をひとつで担ってくれるので、すごく楽だし時短にもなるんですよ。それでいてしっかりと料理をおいしくしてくれるのだから、本当にいい調味料だと思います。
それからこれは願望も込めてですが、わたしは900mlサイズのボトルを使っているのですが、口が大きくてだだっと入りすぎるんですよね(笑)。初めての方は小さな容器に移したりする方が使いやすいかもしれないです!